”Tossie”とは。

平成21年にわらしこの会で児童発達支援事業構想が生まれ,多くの大人や子どもに支えられ育てられ,実ったのは7年が過ぎた平成28年でした。それから早くも2年が経ちますが有難いことにTossieが少しずつ認知されてきています。来てくれる子どもも増え,保護者の表情にも笑顔が増えてきました。嬉しい限りです。

Tossieという名前はある女の子に関係しています。その子の名はTosca(愛称Tossie)。オランダに住むトスカは重篤な障害を持って生まれましたが日本の療育に出会ったことで生活が変わりました。その療育というのは手足の運動は”快”であることを教え,生活の土台を作りながら感覚・運動機能の向上を目指すというもの。その療育は数多くの実りをもたらし表情は笑顔が増えていきました。その療育を終えオランダに戻った両親はトスカとともに療育活動に奔走し仲間を増やしていったのです。その姿を見てTossieは生まれました。

~Tossieが大切にしているもの~

子どもは未来の社会人。育つ,子どもの自主性。


Tossieは就学前までの施設ですが,最終目標は自分で自立して食べていく,その思いで就学までの道筋を作っていきたいと思います。そのためには,働ける体つくりと人と交わって生み出せる社会性,自分の能力の発揮できる芽を育てていくことを目指し”自主性”という力をしっかり育てたい。

凝り固まった大人の頭。柔軟な子どもの頭と体。


Tossieの育てたい力である自主性。これの障壁になるのが親であり職員の頭。私たちは生活をしていく上で「この子はこうだ。」「こうなるとこうなる」と結果をすぐに出します。大人の頭は止まったままですが日々子どもは何かを感じて反応をしているのです。そこでTossieではわらしこ保育園とわらしこ第2保育園との連携を図っています。親御さんと一緒にリズム遊び,芋掘りなど家では見られない姿がそこにあります。また個別に行くわらしこ体験では大人の不安を子どもが吹き飛ばしてくれます。